メルトダウン [物理]

今頃になってメルトダウンだと言われても、実際問題困った話である。アメリカのスリーマイルの事故の時は、半径40kmを目安にしていたと思いますが、なぜ半径2、30kmなのでしょうか。
政府が100億円投じたとするSPEEDIも何の事か、正しい情報なのか単なる隠蔽工作なのか分かりません。第一気象庁の発表する風向きは、かなり上空のようで、地上での風向きとは逆な時がたびたび有ります。
今日のニュースでもセシウムは、茨城、千葉、東京、神奈川でも、基準値を超える線量が観測され、足柄の茶畑では葉を捨てているとか。
この被害は、始まったばかりであり拡大こそすれ、縮小はしないと思います。こうした被害を受けた人達を中傷している訳では有りません。
最近気づいたのですが、私は被爆した父から生まれた子供だったようです。広島にアメリカが原爆を落としたその日、父は呉の軍事工場に居たそうです。地図で見れば、呉と広島は、20kmと離れていません。映像で見る限り、半径40km圏は被爆の対象になりそうです。終戦となり田舎に戻って来て、出来た子供が私なのです。私が物心ついた時には、父にはある特定の病状が有りました。食事を受け付けない、アレルギー反応です。薬は手放せない人でしたが、医者がどう判断していたかは分かりません。
父はもう癌で亡くなりましたが、戦災の傷跡は私にも及んでいます。特に皮膚病です。まあ自分の事は良いのですが、今回被爆された方々がどの程度なのか、避難先での生活はどうなるのか、現状を把握するには、政府の口先三寸の言葉より、自分で判断した方が間違い有りません。
政府の対応は、今迄見て来た通り隠蔽工作です。最初原発で爆発があった時、水素爆発だとしたのでメルトダウン(炉心溶融)ではないと言えましたが、その後爆発は無かったので、放射線は出て来るはずが無いのに、観測されていました。誰が考えてもこれはメルトダウンでなければ起こりえない事象であり、後になり、レベル7に引き上げ、二ヶ月過ぎてからメルトダウンが起こっていると発表し、より多くの放射能を浴びた上、避難地域に指定されるという危険にさらされました。これは、ある種の隠蔽を行っている結果なのです。

原爆の恐ろしさ知ったはずの日本人が戦争の反省も無く、第一流国を目指して国債を乱発し原発の開発を押し進めて来ました。何事も無ければ、成功と言えたかも知れませんが、結果は大失敗です。
残ったのは、借金と放射能汚染と加害国としてのレッテルです。
かつて北の核と言って恐れられた北朝鮮ですが、これも昔話です。結果論としては、一番恐ろしかったのは自国の政策であり、政府であり、議員に置き換わりました。戦後の歴代総理大臣は皆責任があります。

今も国会中継を見ていますが、どうやって冷温停止しようとするのか有効な手段を示せません。放射線量が高い中、気温が夏に向かって高くなる中、人介戦術をいつ始めるのか、まるで分かりません。もう作業員に死者が出ていて、原因が放射線でないとされていますが、これも曖昧です。
いつ迄も、この状態を維持できると考えては行けません。原子の崩壊が進み中性子が増える中、制御棒が働かなくなれば、待っているのが再臨界で起きる中性子爆発です。これには色々な学者の見解があり、水の代わりに液体ホウ素や窒素を入れると防げるらしいですが、循環してませんので一時的な方法です。
圧力容器が既に穴があいているとすれば、原子炉格納容器が最終容器になるので、この容器での循環も考えなければなりません。温度が100°C以下とされていますが、どうも信じられません。一号機の発生している水蒸気量は今はまだ大した事が無いようですが、これが沸騰した状態になれば、もう手を付けられません。その前に何としても循環型熱交換器を設置してほしいのですが、無理でしょうか。

話は変わりますが、今回の原発の事故は東電の責任なんでしょうか。確かにある程度の責任はあるかも知れませんが、その建設を許容して来たのが、政府だったのではないでしょうか。つまり全ての機関の談合であり、安全神話をでっち上げれば、処理できるとした利権者の責任では無いのでしょうか。私には東電の社長ばかりを攻めるのは筋が違うし、保証と言ったって東電の清水社長の責任は関係者の中の一人分でしかないのだと思います。だから責めたところで問題は解決しません。東電はこれから本領を発揮してもらなければならない時、やる気をなくすような悪言雑言は、事態を更に悪化させます。

赤信号みんなで渡れば怖くない!はもう通用しないのです。生き延びたいのであれば、自己判断でしなければ、今後も同じことが起こります。自分の住む地域を見直しましょう。
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