福島第一原発2号機の現状 [原子力]

福島第一原発2号基の温度計の一つが、高止まりで下がらないみたいです。東電側は故障の可能性が高いとしていますが、それならば残り二つが故障していて、この一つが正常に動作しているとも取れる話です。何故なら、故障しているなら有る一定の値で止まっている可能性が高いからです。
温度が90度近くまで変動するのであれば、+-20度の誤差を考慮しますから、冷温停止状態を逸脱しています。
これが事実だとしたら、最悪の場合を想定して避難区域を設けて住民を避難させなくてはならないはずなのに、またしても最低の施策で知らんぷりを決め込んでいます。

2号機は唯一大した爆発も無かった炉です。つまり、生き残った核物質が相当残っている炉なはずです。それならばこのような状態になる事は想定外では済まされないはずではないですか。
これを誘引した出来事としては、格納容器の一部配管を直すために一時水を抜いたらしいのですが、それから温度が上がり出したのだそうです。
と言う事は、このために核分裂反応を誘発してしまったとは考えないのでしょうか。
まあ考えたくないと言う気持ちも分からなくはないですが、ここは有り得る可能性を想定して対処し、公表し最悪に備えなければならないはずです。

水を増加させて冷やし続けるのは良いかもしれませんが、物質を制御できない状態が続いている限り安全宣言は出来ません。何時何時停電が発生したり、水循環機能が停止したりする可能性がある限り、避難解除は出来ないとするのが正当な立場では無いでしょうか。
今のままの状態を維持するための状態が続くならば、何百年、何千年、何万年と維持しなければなりません。その間何事も無いとは、逆に考え難いのですが、どうでしょうか。

とにかく、この状態が続くようであれば、再臨界は免れません。いずれ爆発が起きます。
本当に計器の故障なら良いのですが、この考えは確率論みたいな発想で、想定外を想定しなかった人達の言う事をにわかに信じる事は出来ません。何事も津波のせいだとしても、結局爆発してしまったと言う事実は覆りません。今度も計器のせいにするつもりなのかどうかは分かりませんが、爆発が起こってしまってからでは後の祭りです。

これらの事を思うと、アメリカ軍の原爆投下を思い出します。といってもテレビで見ただけですが、B29の空襲では避難命令を出していたそうですが、原爆を積んだ飛行機の時は、どちらも避難命令を出さなかったそうです。陸軍司令部は知っていたにもかかわらずです。
この隠蔽工作は、今でも変わっていないようです。日本人の気質なのでしょうか。
今はメディアが有りますから、そうは問屋が卸さない分情報は伝わりますが、もしメディアが無かったら、今でも同じ事をしていたかもしれません。
そう考えると福島の人達が、可哀想でたまりません。
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