台風が反時計回りな訳 [自然]

2011年5月31日 11:06オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州のテリガル沿岸で竜巻発生したそうです。撮影したオーストラリアのテレビ局「チャンネル7」によると、その高さは約600メートルで、陸に近づくと消えたということです。という記事を見つけました。
この映像を見る限り、竜巻の回転は時計回りです。通常日本にやって来る台風は、反時計回りですが、違いは何だろうと調べてみたら偏西風か貿易風(偏東風)の違いのようです。wikipediaでは、
エルニーニョが発生すると貿易風は弱まり、異常気象の原因となる。ラニーニャ発生時は逆に強くなる。これは、太平洋赤道上の気圧が、エルニーニョの時は西高東低で東風を阻害し、ラニーニャのときは西低東高で東風を助長するためである。とあります。
今の時期オーストラリアは、ラニーニャの時期なのでしょうか。結論から言えば、竜巻、ハリケーン、台風の回転方向は、偏西風や偏東風とは対峙する方向になっているという事です。何故でしょうか。調べてみると、質問箱の嵐で地球の自転やらコリオリの力やら訳の分からない説明が続きます。検索でこんなのが出て来るようでは、多分学者や気象予報士も分からないのでしょう。これらの考えでは、上述の時計回りの竜巻が説明できないのです。
皆さんはどう考えますか?私ならこう考えます。と言うか、以前のブログ記事を良く読み返すと既に同じような説明があるのですが、読み返す時間がない人も居るでしょうから、詳しく説明します。
台風が発生するフィリピン東方沖は夏一番太陽光を受けます。海水温が上がれば水は大気中を上昇して行き、雨雲が発生します。しかしこれでは雨の芯になる気体が少ないので雨を降らせる事が出来ません。中国から来る乾燥した空気を求めて発達しながら北西に移動します。ここで雨を降らす条件が出来ますが、海水温が高ければ下から押されて更に発達して北西に移動します。ここで偏西風に合流するかしないかで方向が決まります。この時点で大きく発達すれば台風の形がはっきりでき上がります。良いでしょうか。上空の水蒸気は、風力や運動エネルギーが高いため再び水には結合できませんので、芯になる乾燥した空気を求めて北西に移動してきます。この時既に反時計方向であり偏西風で戻され南の高気圧で押されれば渦が出来、回転に依る台風の目が出来上がります。一旦出来上がれば、雨を降らせない限り回転スピードを止める事は出来ません。これがエスカレートすれば竜巻の出来上がりです。

では台風の東側が雨量が多い訳はと言えば、北西側は雨を降らす乾燥した空気が多い方であり、南東側がそれを降らす方だからです。
化学の落とし穴のコメントで、水の分子同士を繋いでいるのはファンデルワールス力、即ち分子間力なのではないでしょうか?というありがたいコメントをいただいたのですが、このファンデルワールス力というのが、私に取っては曖昧であり、よくよく理論を構築して行くと矛盾が出て来るので、使わなかったのです。水は液体であり、これには重力も作用しなければならず、又温度も関係して来ます。ファンデルワールス力にはこの概念が無いのです。
例えば、水は電気を通さないとNHK教育テレビで言ってました。そこに食塩を溶かすと電気が流れると、これはナトリウムと塩素がイオン化してるせいだと言っていました。そうなのでしょうか?
言っている事は多分こうですよね。プラスの電極にマイナスの塩素イオン、マイナスの電極にプラスのナトリウムイオンがくっ付いて電気が流れると。でもこれは単なる電気分解でありこれだけでは電気が流れません。実験して流れるのだから流れるんだとしたら、いかにも暴力的な発想です。今の化学には、間違った概念が含まれているとしか思えないのです。ここは別な時に席を譲るとして、本題です。

よくよく考えると台風は極自然な現象です。何をしているかと言えば上空の寒気を使った冷却です。当然偏西風も同じ事をしています。北極上空から見れば、偏西風は反時計回りです。何故でしょうか。
GEで見れば乾燥した空気が多いのはどちらでしょうか。大陸が多い方つまりユーラシア大陸がある方に最初に南下して次に北米大陸に南下します。ここではまだ回転方向がまだ決まりません。ここでやっと地球の自転が出て来ます。南下して来た重い水分を含んだ空気は自転に伴う角速度が生まれます。つまり空気の流れは自転方向に否が応でも向かいます。
これで大体の説明は終わりなのですが、御役に立ったでしょうか。
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