富士五湖の地震 [地球物理学]

被害こそ無いものの、M5クラスの地震があちこちで起こるので、不安にはなるかと思いますが、余り心配しても大地震はそう容易くは起きないので、何故起きないかの説明です。
go富士五湖.png

例に依って、GEからお借りした図に、矢印の線を追加したものを載せました。
1月28日、29日の地震の震源地にプレート境界線を延長させたものです。
GEの境界線が正確かどうかは疑問が残るものの、正しいものとすれば、この震源地はフィリピンプレートの始点を表しています。そう単純ではないかもしれませんが、まずは隗より始めなければ、先へ進めません。

こんなところで地震が起きると、富士山噴火と考えたくなるかもしれませんが、今回の巨大地震は平安時代の貞観地震とは、マグマの動きが逆転の地震のようなので、噴火はしないでしょう。
また、もし噴火が起こるようであれば、富士宮市で新たに湧き出た水は、お湯でなければならないのではないでしょうか。つまり今富士山は休止中の火山ということです。

近くに温泉はと言うと有名な伊豆の伊東温泉が有ります。ですからこの温泉は富士山が源流の温泉ではないと言う事です。また、30日の明け方に起きた日向灘の震源地の近くには有名な別府温泉が有ります。
面白い事に、温泉地が震源となる地震は歴史的にも滅多に有りません。
私的には、地盤の堅さに有ると思うのですが、つまり、地下のマグマが水で一気に冷やされ、結晶構造の固い岩盤が出来、それが守っていると。
そう考えると、図の三角点で今度自身が有るとすれば何処になるでしょうか。
左の点の近くでは、去年もう静岡県東部地震が来ているので、ひずみは解消されているとすれば、残りは温泉地帯ではなく、相模湾と言う事になります。ここはまだ空白地帯で大きな地震が来ていません。

予想では、二つの地震の規模を合算して平均を取ったとしても、M6.4+M5.5なのでM6.0くらいでしょうか。
海底でのM6は津波の心配はほとんど有りませんし、地震そのものの被害もないと思われます。
時期としては、前の二つの地震の間隔が10.5ヶ月として、もう地盤が3分の2緩んでいるので、5ヶ月以内でしょうか。
仮にこの地震が起こったとして、これが何を意味するかですが、ある種フィリピンプレートとの接触が緩んだ事になります。かといって大地震迄にはかなりの前兆の前震が予想されます。
上図の三角形内の地震が多ければ、フィリピンプレートの南下移動が考えられます。
またそれに伴う、オホーツクプレートの移動も考えられます。
この移動に伴う地震で空白地域で起こる地震が、関東大震災のような地震ではないでしょうか。
つまり周りが既に変動しているのに、その周りに守られるかの如く、最終迄変化しないので、一気に起こるということです。

戦後地震の観測網は、日本自体も世界的にも過去に無いくらい整備されました。今の時代は地震のメカニズムを紐解く最初の時代であり、早々こんな時代は巡り会えません。もしかしたらラストチャンスかもしれません。
とにかく、地震は予知できないものとして不確実な世の中を作るのではなく、予知できるものとした、確実性原理を打ち立てなければなりません。ここは注視するところです。
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