冷夏予想 [防災]

今年は世界各国で寒波を襲っているようで、聞いた事の無い死者が既に出ているようです。
日本も例外ではないですが、寒波に依る大雪の被害がほとんどでしょう。
中欧東の北国とは違い、日本には日本海があるから、ある種そんなには冷え込みません。
それでも、平年より気温は低く、岩手、宮城の被災者が住む仮設住宅の水道管凍結は、ちょっと想定外ではなかったでしょうか。福島第一原発の露出の配管も凍結して、汚染水が漏れ出したとか。

とにかく大雪です。まだ2月も始まったばかりと言うのに先が思いやられます。
この間、東北の地熱発電に触れたと思ったら、秋田県仙北市の玉川温泉、雪崩事故。
別府温泉に触れたと思ったら、大分火力発電の配管凍結に依る、電力逼迫、緊急停止。
九州も氷点下4度迄下がるとは、これも想定外かな?

大雪は有る程度予想はしていましたが、これはこれでどうしようもありません。
なのですが、災害を予防する観点から見れば、このくらい日本列島が冬冷え込むと夏どうなるのか今から想定しなければなりません。
本当はこのようなことは、国の防災機関のやるべき事なはずなのですが、失敗や批判を恐れてかやりません。そのくせ何か起こった事には後手後手に回るスピードなので、時既に遅しの感が否めません。
その最たるものが、秋田の八郎潟です。
冷害で米が穫れず困った事から、干拓を行ったものの出来た頃には元通り米が収穫できるようになり、価格の暴落を抑えるために、捨てなければならなくなりました。
これとは別に、1993年(平成5年)の日照不足に依る冷夏で、大凶作となり自分の田んぼで作った米の配給米の米を農協に差し出さなくてはならず、自分の米をお金を出して買うと言う滑稽なことも起こりました。
私から見れば詐欺罪ではないのかの世界です。このニュースは、ローカルニュースでしか持ち上がらない話題なので、知らない人は知らないとは思いますが。

何故こんな話を持ち出したかと言うと、今年の夏も冷夏が予想されるからです。過去の同じような事象がどうだったかは、記憶には無いし、調べようも有りませんので、100%確定する訳には行きませんが、寒気に日本列島がすっぽり覆われたのは、今年が初めてではないでしょうか。
ここで問題になるのが、海水温です。今年は既に大分冷やされましたので、喩え温暖化とは言え、海水を暖めるにはかなりの太陽エネルギーが必要になります。
また、海水温が低いかどうかは、北海道に来る流氷の状態でも確かめられますから、その時には、はっきりすると思います。

仮に今年は冷夏だとして、冷夏は食い止める事は出来ませんので、平成5年の場合と同じになったと想定すると、今福島の米農家、宮城の米農家からの収穫は多く望めないので、外米の輸入が考えられます。
ここで問題なのは、TPPに参加するしないの議論が、一気に参加に傾く事です。
日本政府の事ですから、これ見よがしとばかりに参加に傾く事でしょう。
しかし、もしこんな事で参加したのなら、八郎潟の二の舞です。そんな一時的な被害のために、この先何十年の運命を決定されるのであれば、たまったものでは有りません。
いくら何でもそんな事にはならないと思うでしょうか。
どうかな?
タグ:冷夏予想
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