私の台風12号の進路予想の出来はどうだったか? [気象]

 私の台風12号の進路予想の出来はどうだったか?


結果はハズレでした。しかし、そのために得られた抜け落ちていた初期値環境条件を見つけることができました。それは、大雑把に言うと、「台風は自ら推進力を持つことになる」、と言うものです。つまり、これが足りなかったが故にもっと早く北向きになると判断したのですが、答えは気象庁の予報通り大東島沖縄まで、伸びました。と言うのはその辺の海域は北ほどではないにしろ、偏西風が吹いていて、それに逆らって西に向かうには自ら何かをエネルギー源にして方向を調整しなければ、東に流されるはずです。だとすると、そのエネルギーは何でしょうか。と聞いたら、「それが台風です」と言う人がいるかもしれません。そんな人がいたら、私もこう切り替えします。「その答えは、聞いていることに答えていないんですね~」、と。そんなことで、決められずに”ああじゃねえ、こうじゃねえ”の議論は愚の骨頂なので、先に話を進めると、それが、上空の寒気です。上空の寒気は地表付近からの上昇気流を上手く取り入れる仕組みがないと、殆ど移動することはできません。それが太平洋のような広大な海面上ではただ均等に上昇するだけで一部だけ特化した雨雲はできないはずです。では、海面より地表が暖まり易い地上では山々に流れ込んであっというまに上昇気流を作り上空の寒気を熱い方に運び大気を循環させることができます。その寒気と暖気が合流して作られるのが台風と判断しました。つまり、台風はその流れの大気と連続して繋がっており、それが切れるまで、それをエネルギー源として、その方向に向かおうとする訳です。このジェットの気流はダウンバーストのような下降気流です。


ここまで来て、それを実証する他の台風、ハリケーン、サイクロンはどうかと検証してみました。北半球であれば同じ条件でなければなりませんので、遥か南東に温まる広大な海域があり、北に寒気を有する山々がなければなりません。ハリケーンの場合殆ど合致します。では南半球では鏡写しになるますからニュージランドをその山々とすると、通り道であるバヌアツの被害もある程度合致します。ただ、気象はその時々の条件に反応しますからそれを考慮して予測するのは一人の人間の努力では難しいところが有るのも事実です。


では、今後の天気予報なのですが、今回の台風は実に息の長い広範な地域に及ぼす台風でした。ですので、北から相当な寒気を引っ張り出してしまい、北で思わぬ豪雨を引き起こしました。今年の冬は大した雪は降らなかった記憶がありますから、もう北の寒気は然程残っていないと判断しなければならず、この状態で北の秋の訪れ寒気の下がって来るのを待つしかないとしたら、大気のコンディショナーである台風はもう秋まで期待できません。つまり、猛暑残暑をなんとか凌がなければならないということです。局所的にはゲリラ豪雨が発生するとしてもです。まあ、どうにかなるさ!方式で!よく上空と地表の温度差が40度以上あると雹やゲリラ豪雨が起きるとされますが、上空が-5度で地表が35度でも温度差は40度になります。つまり、焼け石に水の豪雨もあり得る訳です。今35度以上の部屋でブログを書いているのですが、熱いのでこれまでとしました、あしからず。


前回の予想の続き [気象]

 予想の続きなのですが、この台風かなり大きく発達している感じです。まだ目が出来ていないので西に流されている感じです。予想では24日頃九州の南に移動するようになっていますが、今現在雨を降らして冷えきっているところに、再び台風は来ないことに私の予想ではなっています。そもそもこの台風、日付変更線を跨いできているわけですからその位置からの高気圧の先端の近い大陸は関東から東北の山脈です。進路のディストネーションであるターゲットは初めからここです。ですが、この地域では貿易風の勢力が未だ強く、西側に流されて西にそのまま行ってしまうように見えるだけです。そろそろ進路が修正され北に向かうようになれば、目がはっきりしてくるはずです。つまり、雨はもう太平洋岸の地域の上空にかなり堆積していることになります、見えませんけど。関西はこの間直撃を受けましたから、今回考えられるパターンは西側となり比較的穏やかです。問題となる地域はむしろ、千葉、茨城、福島、宮城になるかも知れません。台風が来る前に多少でも雨を地上に逃すメカニズムが働いてくれれば、台風が成長し猛威を振るうことが無いかも知れませんが、季節は未だ7月後半です。暑さはこれからです。だとすると、被害は免れないようです。


最初の理論的予想ですから、確定は無理ですが、参考までに。ハズレれば予報士失格でしばらく撃沈状態に陥りそうです。


台風進路予想屋かく戦へり [気象]

 台風について一番知りたいのは、発生した台風が自分に住んでいる地域にやって来るかどうかだと思っています。


気象庁が台風の発生と同時にある程度の進路予想も発表してくれていますが、どのように予想しているのか詳しいことは私には分かりません。予想ですから絶えず日々修正はしているものの、できれば農作物を扱う、又はその影響を受ける職業の人たちにとっては、1日でも早く正確な予想が欲しいところです。そこで考えました。その台風が必ずその地域に来るその地域の条件を。遥か南の海上に発生する台風は見た感じ日本に上陸するかどうかの判断は難しいように思えますが、過去の資料も沢山あるので、似たようなパターンを探せばある程度は高い精度で推論できるかもしれません。しかし、私の場合は過去の統計的資料は使いません。最近頻繁に使われる言葉に「これまでにない」とかの表現があります。つまり、データを頼り過ぎると、思わぬ被害に襲われることもあり得ますから。


その前に台風に対する偏見的イメージを取り払いたいと思います。先ず、表現として台風を何か生き物かのように表現をしている解説者の言葉を耳にすることもありますが、あの台風の中心にある目と呼ばれる場所は、何もない真空の状態に近い所で、自ら動いているわけでも撒き散らしているわけでも無いと考えました。では、いつどのような時にその目ができて来るかと言うと、熱帯低気圧が北に進路を取り始めた時に、としました。つまりこの時に時計回りと逆の回転が始まります。回転については大分前に触れたことがあったのですが、説明はしたものの、何かしっくりこない感がどうしても残っていたので、修正追加しました。今度はかなりの正確性を得ていると思ってはいるのですが、自然の現象は表現では必ず不完全性を含んでしまうので、取り敢えず設明すると、この何もない空間を作ったものは雷としました。雷は電気を発生させると同時に大気を裂いて何もない空間を作ります。証拠にゴロゴロといった音は、空間が押し出された分だけ大気中の原子が振動して振動波を起こしていると考えています。真空とはバキュームのことでもありますから、上空に溜まった雨雲を集め雨水を作りその雨道筋を導きます。しかし、雨水量が多い時は一気に雨を降らすことはできず、そこに集まる雨が落ちるのを待つ状態が生まれます。つまり、最初に引かれた真空の場所が北にずれていく場合、偏西風に流されてくる雨雲は、待っている間に逃げられた状態となり時間差が生まれ、南に回り込む形となり渦ができることになります。まあ、単純に、純粋的に考えればそうだと思います。では東側の雨雲はどうかと言うと、偏西風とは逆に運動しますから抵抗分速度が遅くなりまた西からのものとぶつかりますから、そこで、中心に落ちて行く前に落ちてしまいます。単純に言えば東側の雨雲の方が雨量が多いとなります。


さて、では台風はどの時点で勢力を弱める又は低気圧に変わるかと言えば、みなさんご存知のように、大陸で大雨を降らして大気中の雨量がかなりなくなった状態の時です。出来れば上陸しない前に消えて欲しいもんだと思っても、台風の役割は大気を攪拌して通常の温度に戻すことでもありますから、暑かった期間が続いた地域はこの例に漏れません。連日猛暑日、熱帯夜が続けば続くほどそこに向かって来るはずです。この時点で答えは出てくるのですが、暑さは気象庁でも毎日観測しているから、記録に残れば後は累積していけばいいだけですが、遥か上空の水分量迄は目に見えないので分かりません。衛星画像でも分からないはずです。分かり始めるのは、暖かい空気と冷たい空気がぶつかって、水滴つまり雨雲ができてからです。「ええ、かんかん照りの上空に水分は無いでしょう」と思うかもしれませんが、推論ではかなりの水分が含まれていて、地上に雨として落ちたいところ張り出している暖かい高気圧が広域に当たるため落ちるに落ちれない状態にあるはずです、そのまま宇宙空間まで上昇して消えてしまえば話は別でしょうけれど、質量を持つ粒子は大気圏からは逃げられ無いことになっているようです。と言うことは、熱帯高気圧は際限無く広がって行くか、地球の重力に取り込まれるかどちらかです。さあ、ここで際限無く広がると言いましたので、視点を変えると、遥か南の高気圧は広がりますが、途中起伏のある大陸にぶつかります、それがフィリピン、中国、台湾、朝鮮半島であり日本列島です。つまり、この大気の群団はそのぶつかりを感じて、もう広がれないので上空に昇るしかなく、それがあの大きな白い雲で、台風発生となります。つまり、発生した時には何処へ向かうか決まっていたと言えないでしょうか。まあ、この辺の議論はかなり複雑さを孕んできそうなので、今回はこの辺で。


 


今の時点で再び台風となった台風12号が来そうなので、もしよければその点を考慮して自分でも予想して見てみるのも良いかもしれません。「予想屋、かく戦へり!」ってところですか?


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