大川周明とアインシュタイン [雑学]

「私は誰か」との自問自答に家系先祖を調べていると、何故か大川周明が浮上して来ました。彼の残した作品は世に余り知られていませんが、私が住んでいる図書館には全集7巻があり、旧漢字では有りますが、かなりの文量です。出身は同郷であり私は今でもこちらに住んでいます。しかし、この地で彼を知るものは殆どいません。何故かといえば、A旧戦犯で東京裁判に架けられ、キチガイ扱いされて取り敢えず放免された人だからだと思います。世代から言うと私のお爺さんに当たるのですが、「私のお爺さんは?」と言うと何故かよく分からないことになっていて、「おばあさんは」と言うと、浮気でヤクザな女として扱われているようです。物心付いた時にはいなかった人達なので、よくは分かりませんが、その血筋を引いているとすれば、良く言えば「怒る時は本気で怒る」ってな感じでしょうか?
で、この人に関して不思議に思ったのは、何故戦犯者扱いにされたのか?です。そこに嘗てドイツにいたユダヤ人アインシュタインと重なったわけです。年代もほぼ同時代です。
ヒットラーに指名手配として懸賞金を掛けられるほど大川周明の立場は、ドイツでのユダヤ人が抹殺状態でしたから、からくもアメリカ亡命に成功したことになるのですが、その容疑は当時一般に理解されない相対性理論の時空の扱いに対するものだったと思います。間違っていたら御免なさい!
それで、アインシュタインを救ったのはアメリカでしたが、大川周明を裁こうとしたのは皮肉にもアインシュタインを助けた戦勝国と呼ばれる人達になろうとは。まあ結果的にはもともと裁かれるような嫌疑ではなかったと思うのですが、これは飽く迄私の主観です。
それでです、大川周明のような民間人が法廷に呼ばれるのであれば、他にも呼ばれる人間が居るのではないかと思いネットで調べると、主たるメンバーに岸信介が浮上してくるのですが、何故かこの人その前に刑務所に留置されていて、手出しできない状態だったようです。当時満州のことを一番知っていて実権を握っていたはずなのですが、戦勝国の戦犯からのマークからは外れていたようです。しかし、ここは白か黒かのクエッションマークです。人間は「窮鼠猫を嚼む」の例え通り、助かりたいと思えば、願えりを打ったり、情報提供に回るものです。この可能性は否定できません。つまり、大川周明を売ったのは?
単なる憶測を言うことは言論の自由を保証されているとは言え、禁物ですがそうでも考えない限り、その程度の日本国粋主義者を戦争戦犯の法廷に引き出す訳がないと言うのが自論です。
話は変わるのですが、アインシュタインは、理論から実在に又は現実に行える人に、日本人の一人を対象としていたことは、知る人ぞ知っていると思いますが、ここ一ヶ月ぐらい考えて来た私の感ではどうやらこの人だったようです。考え方は裏表の関係で見事な対称性を秘めています。話は尽きないのですが、まあ、世界で戦争が有りませんように!

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