山脈による構造体 [地球物理学]

アトラスの日本大地図帳を見ていたら、面白い事に気付きましたので、リリースしました。この地図だと山脈による構造体が良く分かります。東北で一番高い山は福島県の燧ヶ岳で、 標高2356m、2位は山形秋田県境の鳥海山 標高2236m ですが、福島の場合群馬、栃木と峰峰が連なっていますから、除外すると鳥海山となります。富士山と比べれば小さいですが、ぽつんとそびえ立っている姿は何処か富士山と似ています。
富士山は三つのプレートが打(ぶ)つかってそびえ立った山だと前に書いた事がありましたが、では鳥海山はどうなんだろうと不思議でならなかったのですが、分かって来ました。
3月9日、11日、4月7日の地震の震源地を線で結ぶと、大まかに栗駒山があり次に神室山地があり丁岳山地を通り鳥海山があります。その先迄見ると、飛島があります。ここは少しプレートを細かくして考えないといけないようです。
大昔、北米プレート(オホーツクプレート)が、南下をしていた頃と太平洋プレートがオホーツクプレートに沈み込んでできる盛り上がるのと、飛島にある小さいプレートと丁岳山地がぶつかり合えばできます。
また飛島の海域北には、男鹿半島があります。南には粟島、佐渡と北海道や中国地方、九州も含めて考えれば、日本海側にはぽつりぽつりと島が点在します。男鹿半島などは、今回このくらいプレートが動いた事を考えれば、島になっても可笑しくなかったのではと思うのですが、政府の企みで八郎潟を埋め立てられてしまったので、残念分かりません。
太平洋側を見れば、フィリピン海プレートの接合点外周にしかありません。
これは何を意味するでしょうか。
平たく言えば本土の移動がどっちに動いているかを示しています。

前に新潟県は安全な県だと書きましたが、もっと安全な県がありました、山形県です。私が住んでいる所ではありますが、別に吹れ込みで言っているのではありません。
山脈を見ると分かるのです。では鳥海山からスタートしますか。
丁岳山地、神室山地、船形山、蔵王山、吾妻山、飯豊山地、朝日山地、月山と四方山に囲まれています。これは結構皆高い山々です。
構造力学を勉強した人なら分かると思いますが、これは建物で言えばラーメン構造的な頑丈な地盤です。

ところがです、去年でしたか鳥海山で地割れが発生し原油が出て来たというのです。これは地元誌しか載らなかったと思いますが、もう手元に情報源がないので、定かではありません。その当時は余り興味ありませんでしたので、読み流してしまいました。その他に、鶴岡のシメカケ地区で発生した地盤の崩落もありました。今となっては今回の地震の予兆だったと結論付けできますが、当時なら何が原因か誰も見当がつかなかったのも頷けます。

では逆に日本で一番軟弱な地域はと見ると、埋め立て地を別として、茨城県南東部、千葉県北東部、埼玉県南東部、東京都南東部、特に犬吠埼付近は守ってくれる堅い岩盤は何もないようです。

こう見ると日本で開発できる立地条件を満たす場所はそうそう無いんですねえ。
ディズニーランドのように地盤改良すれば良いかも知れませんが、早々宅地ではできる事ではありません。
かといって、何もしないのであれば先に進む事もできません。
何にしろリスクを知っていないと、思わぬ落とし穴です。
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