トゥングラウア火山 [地球物理学]

今日のニュースでまた火山噴火があったようです。エクアドルのトゥングラウア火山(標高5023m)で、火山灰の高さが7キロに達したとあります。去年12月の噴火では、3キロとありましたから、今回は倍以上溶岩、火山灰が流出したと思われます。これらから言えることは、コロンビア、ペルー辺りで地震及び地盤の崩落が予想されます。
この噴火は1999年以来活動期に入っているようで、私は知らなかったのですが、ここは注目して行かなければなりません。何故ならこの火山とガラパゴス諸島の延長線上にキラウエア火山があり、ミッドウエー諸島があり、今回の震源地があるからです。
では何故この時期にまた噴火したのでしょうか。
この場所は殆ど赤道上にあり、ハワイよりも遠心力が働きます。山の高さが結構ありますから重力による圧力も高くなります。この力のバランス関係でハワイが噴火するか、エクアドルが噴火するか決まるとすると、予測がより正確になりそうです。
そうは言うものの、この噴火が直接日本の地震に連動するかと言うと、そうでもなさそうです。というのは、キラウエア火山のマグマの動きを見ると分かります。徐々に上昇はしてるのですが、固まった溶岩よりマグマが下がる傾向がここ一週間前から見られ、どっかに流れているのかなあと思っていたのですが、これで原因が分かりました。
しかし予断は許せません。逆から言えばキラウエア火山はアメリカのUSGSのモニターで確認できますが、トゥングラウア火山の状態は今、確認手段がとれません。今後の噴火状況次第ではマグマの動きは、日本、ハワイ、エクアドルにシフトするのかも知れません。そうなると、ハワイだけ見てても分かりません。ここ五日の間に大噴火すれば、正にゴールデンウイークは、危ないウイークになりそうですが、過去の経緯からたどれば、2008.1.10の噴火に対し、2008.6.14の岩手・宮城内陸地震。2010.12.6の噴火に対し、2011.3.11の東日本大震災とを比較すれば、4ヶ月から5ヶ月の開きがあります。この開きはハワイが一つのクッションになっているのかどうかは分かりませんが、今から数えれば8月から9月まで地震が来る可能性があることになります。地震との戦いはまだまだ続きそうです。

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