復興のビジョン [雑学]

人間が人間として生まれて来るからには、人間としての使命は限られています。その使命を捜すのも又は見つけるのも、人によっては悩みの種かも知れません。
喩えが悪いかも知れませんが、原子力発電で安全安価な電気を供給するのも、人間が探し出した使命だったのかも知れません。
実を言うと、東電が福島に原発を作ったと言う話は、あの日3.12の爆発がある迄知りませんでした。又1号機の爆発が、大変ひどい爆発であったことを、今日youTubeの映像を探して見て初めて知りました。と言うよりこちらのテレビでは放映しなかったのかも知れません。確かに見たことの無いアナウンサーだったので、多分テレビ東京だと思います。あの爆風があれだと飯館村方向に飛んで行ってしまうのが、やっと分かりました。最初からその映像を見ていたらレベル7だとすぐ思ったはずです。隠していたのでしょうか。

まあ、ずっとテレビニュースを見ているのですが、東北は政治家から見捨てられたなと判断しなければなりません。とある学者によると、循環式冷温装置を付けたところで、メルトスルーをもう一つスルーして地中の地下水脈迄到達して海へ流れ出る可能性があり、そんな装置を付けたところで意味が無いと迄指摘する人も出て来ました。確かに可能性は0ではありませんが、私はそうは考えていません。そうなるには水が完全に無くならなければならず、まだ地下一階にはまだ十分な水や海水があります。かといって猶予はなりません。
とにもかくにも、放射能汚染は拡大こそすれ縮小はしないということです。
ここで困るのが、この対策に要する予算と非難している人達の生活です。子供達です。どうしたら良いのか、私にも分かりません。政治が使命を果たしてくれれば良いのですが、まるっきり先が見えません。時間は止まったままです。将来の予算もこんな事故対策に使われてばかりならどうなるんでしょうか。

テレビでは、復興の兆しのあるところをちょこちょこ見せますが、こう言うのはごく一部の人であり、自ら助く人ばかりです。自ら復興できなければ、待っているのは滅亡なのでしょうか。報道はそんな人達とはおかまい無しのようです。
私は東北は一つだと思っています。ですが、都会に続く縦のラインはできていますが、横のライン例えば福島であれば新潟、宮城であれば山形、岩手であれば秋田、青森であれば北海道、と言った地方の絆が弱かったと言わざるを得ません。
商売では繋がりが有っても、地域としての絆が薄いのです。これも中央集権が災いしているのです。

今回の大震災は、東北3県のみならず北は北海道、南は静岡、内陸長野と広範囲であり、放射能汚染も入れれば正に甚大です。今迄の経済システムでは立て直すことはできません。今迄はマネーゲームのための金融システムです。つまり勝ち組しか生き残れないシステムです。これと相容れないのが震災に対するシステムです。
阪神大震災の時はまだバブルとか言うバラマキ特に都会の土地神話が崩壊して間もない頃だったので、まだ余力があり規模としては今回の震災の比ではありません。
今回の東日本大震災は、日本経済が沈没しかけた時に起こり、政治が混乱している真っ最中の出来事です。増して、そこに何十年にも渡る被爆者の救済にも当たらなければなりません。しなければ、見殺しです。
ですから今回の復旧復興は難しいのです。

今回の地震津波で一番行き場を無くしたのが、漁師でありそれにまつわる関係者、
また農家、酪農家ではないでしょうか。あの遠洋漁業で使う大型船が、陸に何艘と打ち上げられた映像を見ても、唖然としてしまいます。これってもう今迄の様に魚が食卓に並ばないということですよね。と思わざるを得ません。つまり税収も上がらなければ、魚も上がらない、残ったのは二重ローン。

第一次産業は実に大きなリスクが伴います。自然相手ですから、そのリスクに備えなければなりません。
それと同時に政府からもコントロールされ(本当はコントロールされてはいけないのですが)ます。つまり価格に依るコントロールです。
魚は大型船で大漁にとれば値段が下がります。下がればリスクに備えることはできません。又海洋資源は無限では有りませんので、減って来ます。
米も大良作であれば下げられます。なので不作に対する備えができません。もし不足の事態が起こった時は、これでは手も足も出ず、政府頼みです。
私はこれでは、政府の思惑から逃げられなくなると思っています。ここは立ち止まって考えてみましょう。
前にも書きましたが、魚は人間のために生まれて来る訳でもありません。逆に魚に呼ばれて出て来るオブジェクトが人間です。ここを勘違いすると又、元の木阿弥です。だから、漁場が豊かなうちは何もしなくても、そこそこやって来れたはずです。たとえ津波が来たとしても、大した被害も無く復興も早かったでしょう。
なのに今回は何故こんなにも被害が拡大したのでしょうか。これが前々から述べて来た理屈です。戦後の近代化は、アメリカの資本主義に乗った誤った経済政策です。
取れるところからは大量にとり、駄目なところは淘汰して行く文字通り弱肉強食の世界です。しかし弱肉強食とは、人間が作り出した造語であり、歴史の過去にもそんなものは有りません。恐竜の世界がそうだったじゃないかと思うかも知れませんが、では、マグロが小さい魚を追う行為は弱肉強食と言うのでしょうか。これは食物連鎖です。自然な行為です。
話を戻しますが、今迄は勝ち組に乗れない漁師は消えて行かなければならないので、船も大型化してしまいます。ここでコントロールされてしまいます。一気に背伸びするはめになるのです。
私はローンつまり借金とはするものではないものだと思っています。背伸びをしない程度ならまだしも、何十年ローンはしない方が利口と思っています。ですが聞き見している限り被災者の方々の多くがローンを抱えているみたいです。いわば政策に乗っけられた格好です。ここで喜ぶものは誰だったのでしょう。漁師から見れば安く買える消費者なのかも知れません。人間が人間を特に一次産業者を食い物にするのが今迄の経済構造でした。つまり牛や豚の様に扱って来たのです。
そんな事は無いだろうと思う人も多いでしょう。でもそれ故に救済がキチとして進みません。中には被災者の弱みに付け込んだ悪質闇金も出ているとか。
切りがないのでこの辺で止めますが、先に提案です。

復興のビジョンと言いましょうか、復興はいずれ果たさなければならない喫緊の課題です。住宅をどうするのか、今迄の土地を有効に活用する方法が有るのか。津波対策はどうすれば良いのかです。
最後の津波はいずれ又来るものと考えなくてはいけません。でないと、又同じ悲劇が待っています。では堤防をもっと頑丈に作れば良いのか、ですけれども、いくらそれらを繰り返しても切りが有りません。なので津波が乗り越えても良いような町づくりの方が肝要かと思います。今回の被害で分かる様に、一軒屋に依る木造家屋から出た、木材、建材が多くの足かせとなりました。つまり木造家屋は水の中では浮いてしまうことが、多くの被害を拡大してしまったのです。
なのでここは津波が来ても流れない鉄骨鉄筋コンクリート集合住宅を提案します。その形は立方体ではなく、アップルの新社屋のような円形の集合住宅です。一階は駐車場にして津波が来ても流れる様にして、なるたけ水の抵抗を受けない様にします。これなら車で高台に非難するのも可能でしょうし、円形であればまともに水の抵抗を受けなくて済みますし、その地域の土地も大部余ります。つまり逆に水の逃げ道がいっぱいできますし、引き波で海に戻されるものも大部少なくなります。又非常食も、用意すればあんな思いもしなくて済みます。
これは単に一提案です。その土地の首長さんも色々案がお持ちとは思いますが、参考になれば幸いです。
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