津波と干満差 [津波]

カナダのファンディ湾を地図で見れば一目瞭然、大きな湾ではあるのですが、東西に開けた湾で満ち引きの入り口が東側しかありません。潮の流れとしては袋小路の湾です。
写真で見る限り、干満差は15mも無さそうですが、最大15mに及ぶと言うことでしょうか。
しかし15mと言うと津波であれば結構な高さです。日本では最大が有明海の約6mだそうです。似ていると言えば似ていますが、やはり規模が全然違います。
原因については共鳴と言う言葉を使っていますが、これだと分かったような分からないようなイメージになってしまうので、私なりに解釈すると、こちらは大西洋ですが潮汐現象としては日本の太平洋側と同じです。
潮汐は最初東側から変化しますが、東側は閉じていますので、本当は満潮だったら海水がないので変化できません。そのうち西側に満潮が移動していけば、湾の東側の海水が西側に引っ張られ、本当は干潮ではないのに海水が引いていきます。そこに本当の干潮が来れば、さらに引いていきます。そこにまた満潮が近づいてくれば、西側の海岸付近で行き場をなくして滞留していた海水と共に水かさが増し、引いていた湾にどっと流れ込んでいきます。
流れは、東向きで湾が長いのでそう流れを変えることは出来ません。そこに第二の干潮が来たとしても、東側は閉じていますので流れなく、引くことが出来ません。そこにまた満潮が近づけば、増々水かさが増すと言う具合に、一日一回の満潮と干潮の繰り返しとなり、干満差が激しくなるということでしょうか。

よく見ると、ここはイルカが迷い込むケープコッド湾が、ファンディ湾の潮の流れの先にあり、距離的には離れているとは言え、湾の大きさから見れば潮の満ち引きに影響を及ぼす距離ではないでしょうか。
つまり、イルカは大きな潮汐力が分からず、浜辺に乗り上げてしまった?、と。

海外はそれくらいにして、東西の関係で見た湾は、日本では有明海ばかりではありません。例えば、震災時の東京湾の津波を見れば、木更津港でも船の被害がありました。木更津港は若干東に引っ込んでいて、反射をしながら湾に入り込んだ波が、ここにある程度集積して大きくなり、被害が出てしまった感があります。この東西の反射波は、潮汐力方向なので、湾内を東西に往復することになり、これが共鳴すればそれなりに大きくなることも予想されます。
東京湾にあんな大きな波が来るとは想定してはいませんが、南海トラフの何処かで津波を伴う地震が発生した場合、仮に3mの津波だったとしても、共鳴してその倍の波に変わる場合も考えられ、しかも、到達予想時間を過ぎても、高い波が来る地域も予想されます。
各地域の干満差を調べたり、過去の津波の資料を元に、考え直さなければならない処があるかもしれません。
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