地震とイルカ・クジラ [地球物理学]

昨日CNNのニュースで、「米マサチューセッツ州ケープコッドの海岸に40~50頭のイルカが迷い込み、このうち少なくとも20頭が死んだことが分かった。国際動物福祉基金(IFAW)の報道担当者が16日に語った。」という記事を見つけました。
2011.3.05日、地震前兆掲示板の投稿したばっかりに、すっかり2chに歪んだ情報として流されてしまった事を、まずは報告しなければなりません。
まあ単なる誰かの垂れ流し情報と見るかどうかは、個々人の判断なのでそれをどうこう言おうとは思いませんが、どっかの報道番組にも出て来るくらいですので、「イルカ・クジラ打ち上げ、即巨大地震」とならないためにも、もう少し説明を加えたいと思います。

3.11の巨大地震と大津波には、過去のブログを見ての通り、もう一つ裏付けが有りました。
それが、キラウエア火山の噴火であり、マグマを相当量噴出しました。そのころ、情報だけで、火山を常時観測しているアメリカUSGSのライブカメラが有る事を知りませんでしたが、
今では、事有るごとに見ていますが、溶岩の増え方と、太平洋岸で起きる地震とはほぼ一致していますので、あんな大きな地震は別の意味で来ない事が分かります。なので、震度3位の地震でビクビクするのも馬鹿馬鹿しいと言えばそれまでです。
これはあくまで、太平洋プレートとオホーツクプレートの話ですので、他の震源域には別のルールを適用するしか有りませんので、誤解のないようお願いします。
また、イルカ・クジラが打ち上げられた状態、つまり、電磁場の異常で迷ったのか、寿命が来て死んだのが打ち上げられたのか、海中で睡眠中にタンカーと衝突して死んだ状態で打ち上げられたのかに依っては、事態が違ってしまいます。それは、いろんなパターンが考えられます。

そこでやっと今回の本題です。アメリカの話だから関係ないという人とはここでお別れです。

この米マサチューセッツ州ケープコッドを調べると、かなり複雑な湾です。また、同じ北半球であり、地理的(緯度)には、津軽海峡辺りでしょうか、結構北に有ります。そして、太平洋ではなく大西洋です。
こうなると、ちょっと迷ってしまいます。この海域は、魔の三角海域として知られているバミューダ海域であり、近年の出来事では、メキシコ湾で原油流出事故が有り、この時もイルカが打ち上げられた記憶が有ります。また、ハイチの大地震もあり、多くの犠牲者と未だ多くのテント生活の避難者がいます。
また、電磁場が乱れているのか、飛行機が飛び立てないという事も有ったと記憶しています。
In Deepさんのブログでは、今年になって、各地で謎の轟音?が確認されているそうです?。
みゆ吉さんのブログも何か怪しげです。
ノルウェーでのニシン大量打ち上げもまだ新しい出来事です。
また、アイスランドの火山噴火も無視できません。

とは言うものの、大西洋には海溝と言えるものは、今微震が続いているプエルトリコ付近の海溝しか有りません。遠過ぎるので、まさに巨大地震の前触れか、はたまた全然関係ないのか、単なる潮流の変化による迷い込みか、迷うところです。

災害に繋がる地震は、国際的視野で考えないと予測する事が出来ないと、去年の震災で思い知りました。
つまり、世界で起こる前兆ともとれる異常現象、地震・噴火。
これを過去のデータと突き合わせて、危険水域に達したら、情報として発表しなければ、何の意味も有りません。日本の地震観測システムは、起こる迄は有る程度正確さを増していますが、予知迄には至っていません。多分膨大な予算を使っているはずの東海沖地震も、予知できないでしょう。観測機械に頼りすぎるからです。機械はその場所で起こった事象の瞬間ではなく、あくまで、観測できる迄の時間差が生じますので、それを乗り越えれない限り、予知には繋がらないからです。
宇宙の星々の運行表した物理学の方程式は、まさに過去が分かれば未来も分かると言うための過去の偉人達が残したツールのはずが、大人のおもちゃにすり替わった感が歪めません。

話がそれましたが、今年の今のアメリカは、去年の今頃と同じような減少が続いています。
鳥の大量死もありました。とするとまだ無いのが、地割れです。
つまり、今回のイルカのの打ち上げは、地震ではなく、地割れ・がけ崩れの可能性も候補に上ります。
注視して行きたいと思います。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

南海トラフ巨大地震 [地球物理学]

12月27日、内閣の有識者会議で南海トラフ巨大地震の想定中間報告がありました。
geGE日本.png

図を載せた方が説明しやすいので、GEから借りました。
黄色の丸印はUSGSの地震の規模と、赤い色ほど最近の地震を表しています。

震源地と規模は、日本の気象庁が発表するのと微妙に違うので、大体で考えています。
3.11のあの日も確認しながら、ブログを書いていました。
あの頃と今の違いは、カムチャッカやアリューシャン列島での地震が減った事でしょうか。

話を戻しましょう、この図を見て、本当にM9級の3連動巨大地震が来ると、お思いでしょうか。
可能性は0とは言いませんが(当然未来が予測不能の未知数が有る以上0にはならない)、ここでM9を持って来て論ずるのは、非現実的だと思います。

前にも書いたのですが、三陸や福島浜通辺りのトラフに比べれば、こちらの地層の方が歴史が古く頑丈です。
とはいえプレートが違うとは言え、構造的に互いに釣り合っていた訳で、片一方の力関係が崩れれば、影響を受けないわけがありません。しかしこの場合、過去の地震年表を照らし合わせると、傾向として日向灘地震が先にくる傾向が有ります。またその他の地域にも地震が結構来ています。

ただし、戦前の資料が、どの位信用できるモノかは、疑問符がつきます。
昔は計測器も無かったし、どうやって震源地とマグニチュードを割り出したのでしょうか。
今回もM9.0に訂正しましたが、まあその近辺と言う事でしょうか。

また報道による津波のメカニズムの説明が未だに分かりません。
1000年に一回の地震に、こじつけたいのでしょうが、記録が曖昧の中にも、この間に、結構似たような地震津波の資料が残っています。とすると、発表しているアウターライズ現象と辻褄が全く合いません。
一瞬でプレートを6m隆起させ、これが第一波の波なのだそうです。続いてアウターライズで、大きな第二波が起きたとしています。もしそれが本当なら津波は、ハワイやアメリカに向かうのではないでしょうか。
チリ地震の津波が日本に来るくらいですから、あり得る話です。

何を言いたいかと言うと、今回の発表も、最悪の事態を想定した、ミスマッチな発表としか言いようが有りません。この図を見る限り、沈み込んでるプレートは無さそうだし、海溝自体も日本海溝に比べれば、深く有りません。だからM9を想定するのには無理が有るのです。ただし、今迄のような地震津波は想定できるに止めるべきです。

百歩譲って、仮にM9の地震が来たらどうなるかと考えると、はっきり言って日本は終わりです。
この部分は、陸に近く、震源も浅くなりますから、地震だけでかなりの被害が出ます。ビルの倒壊、火災だけでもパニックです。そこに津波が襲ってきたら、どうやって救助活動できるでしょうか。交通網は麻痺するでしょうし、原発もやられるでしょうし、何百万という死者、被災者が出て来ます。
つまり、議論しても始まらないのです。救助は諸外国に頼るしか有りません。

とは言え、地震を予測するのは、相当な知識が要求されます。コンピュータ何かでは、絶対はじき出せません。
数値的計算速度は速いかも分かりませんが、諸条件を与えるのはあくまで人間だからです。
まず人間に求められるのは、宇宙の成り立ち、地球の成り立ちを鋭く理解していなければなりません。
科学的知識も、理解していなければなりません。これが出来ない人には、いくら肩書きが有ろうが、その立場に居ようが、無理な話です。いたずらに、人々を不安に陥れるだけです。
受け止め方は人それぞれですが、私には恫喝としか受け止められません。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

西日本のプレート [地球物理学]

北の方はある程度理解できましたが、では西日本のプレートはどう理解すれば良いか一例を考えました。プレートの重なりを見れば、フィリピン海プレートの日本に近い伊豆・小笠原海溝と南海トラフの間には大きな大陸が在ったようです。ではそれはどこから来たかと考えると、韓国の北東のようです。
しかしそれでも足りなくて、今度は北朝鮮の北東から第二陣が移動して来ます。その時出来た山地が、九州の大分県の佐賀関半島から愛知県の渥美半島迄続く直線的な山地です。名称では、九州山地、四国山地、紀伊山地で当時は連続していたはずです。
そこへオホーツクプレートがぶつかって来ます。そうすると玉突き状態となり、最初にあった大陸は逃げ場が南にしかありません。太平洋プレートの移動を止めながら、諸島を作りながらパプアニューギニア辺りで消滅したか、島の一部に取り込まれたかGEでは余りはっきり分かりません。

残りの大陸、今の西日本は文字通り玉突き状態となり、先端の方の九州が今の山口県と広島県から離れて、南西に移動します。四国も今の岡山県、兵庫県、大阪府、和歌山県から移動します。でもそれだけでは、今の四国のような形にはなりません。一つ抜けているパズルが有ります。台湾です。台湾を土佐湾と日向灘の間にあった大陸とすれば、問題解決です。位置的には一番海溝に近く南下し易い状態だったのです。
さあ、これで日本の地形が粗方説明できます。ぶつかって来たオホーツクプレート側は、直接ぶつかったところは、高い山々を作りますが、ある程度離れた所では振動としての戻りも有ります、東西に走る山地です。東北の西側には、県境ごとに山々があります。この振動に依る伸縮で南北にも山脈が出来たとすれば日本列島ジグソーパズルの完成です。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

オホーツクプレート [地球物理学]

北米プレートと呼ばれるプレートに乗ってる日本の地形を見ているのですが、どうもこれでは、どうしてこんな地形になったのか分からないので、オホーツクプレート全体迄広げてみました。
これからはジグソーパズルを完成させるようなものです。今オホーツク海に面したロシアと呼ばれる大陸に大きく引っ込んだ場所が有ります。アムール川河口の北側です。この部分に最初にくっ付きそうなのは、樺太(サハリン)です。反時計回りに45°回転させて北へ移動させれば可能です。その次が南側の隙間に北海道が入ります。その南に青森と三陸地方が付きそうです。その東側に福島の浜通地方、その東側にカムチャツカ半島をくっ付けると粗方一つの大陸になります。では残りの日本の陸地はと言うと、その東側、つまりカムチャツカ半島の脇と言いたいところですが、地形が合いません。がこれには、何万、何億年もの経過が有りますから、軽く見捨てる訳には行きません。ましてカムチャツカ半島の東側は、地震活動の活発なところです。
ですので、そうだと過程して考えて行きます。
そうすると何が言えるでしょうか。今の千島・カムチャツカ海溝、日本海溝に向け移動して来た事になります。
移動の順番ですが、カムチャツカ半島を含む本土の大陸が動きやがて本土と分裂して、西日本とドッキング、それでも足りなくて北海道と青森と上北高地を含む三陸地方と、阿武隈高地を含む浜通地方が南下。これは少し大きすぎて、浜通地方がまず分裂して、更に南下し、本土とドッキング、最後に青森と上北高地を含む三陸地方が分裂して本土とドッキングしたとすると巧く説明できます。これには大分迷ったし、色んなパターンを考えましたが、一つの例として上げました。証拠としては、グーグルアースで見ると、襟裳岬付近の海岸線には、両岸とも何かが移動した痕跡が残っています。又リアス式海岸線の先端部分の岩はほとんどが北を向いてます。そうだとすると、面白い事に最後に移動したのが三陸地方な事になり、大げさに言えば、一番出来立ての地殻だということです。何か変動が有れば一番狙われ易い事を意味します。樺太はその後北海道につられて移動して来たとしても、プレートの動きを止める海洋灘はもう出来てますから、そんなに動けません。

かつて北海道は本州と繋がっていたと仮定していましたが、ちょっとそれとは別物になってしまいました。
でも何故移動しなければならなかったのでしょうか。しかも北の方から。
ここも遠心力と重力が関係します。また地球は完全な球になろうとします。一つの大陸から分裂して西、東と分かれて行ったとすると、最終で合流します。しかし、完全なる球体は出来ないようにズレが生じます。太平洋プレートが東から西へ移動して来た場合、それを止める方向に大陸が移動します。その時出来たのが、千島・カムチャツカ海溝、日本海溝だとすると説明が付きます。しかし、移動にはブレーキは有りませんので、巧い具合に止まりません、盛り上がりは過剰になります。
今回の地震は、この余剰分を吐き出す地震だとすると、平らにならない限り何度でも起きる事を想定しなければなりません。つまりオホーツクプレートの太平洋側の地域は、今後も津波、地盤沈下は、避けられません。そのリスクを全く考えないで戦後の日本は発展して来ました。経済ばかりを追い求めて来ました。先人の教えも守られない有様です。そうゆう意味では今回の震災は人災と言えない事も無いのです。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

トゥングラウア火山 [地球物理学]

今日のニュースでまた火山噴火があったようです。エクアドルのトゥングラウア火山(標高5023m)で、火山灰の高さが7キロに達したとあります。去年12月の噴火では、3キロとありましたから、今回は倍以上溶岩、火山灰が流出したと思われます。これらから言えることは、コロンビア、ペルー辺りで地震及び地盤の崩落が予想されます。
この噴火は1999年以来活動期に入っているようで、私は知らなかったのですが、ここは注目して行かなければなりません。何故ならこの火山とガラパゴス諸島の延長線上にキラウエア火山があり、ミッドウエー諸島があり、今回の震源地があるからです。
では何故この時期にまた噴火したのでしょうか。
この場所は殆ど赤道上にあり、ハワイよりも遠心力が働きます。山の高さが結構ありますから重力による圧力も高くなります。この力のバランス関係でハワイが噴火するか、エクアドルが噴火するか決まるとすると、予測がより正確になりそうです。
そうは言うものの、この噴火が直接日本の地震に連動するかと言うと、そうでもなさそうです。というのは、キラウエア火山のマグマの動きを見ると分かります。徐々に上昇はしてるのですが、固まった溶岩よりマグマが下がる傾向がここ一週間前から見られ、どっかに流れているのかなあと思っていたのですが、これで原因が分かりました。
しかし予断は許せません。逆から言えばキラウエア火山はアメリカのUSGSのモニターで確認できますが、トゥングラウア火山の状態は今、確認手段がとれません。今後の噴火状況次第ではマグマの動きは、日本、ハワイ、エクアドルにシフトするのかも知れません。そうなると、ハワイだけ見てても分かりません。ここ五日の間に大噴火すれば、正にゴールデンウイークは、危ないウイークになりそうですが、過去の経緯からたどれば、2008.1.10の噴火に対し、2008.6.14の岩手・宮城内陸地震。2010.12.6の噴火に対し、2011.3.11の東日本大震災とを比較すれば、4ヶ月から5ヶ月の開きがあります。この開きはハワイが一つのクッションになっているのかどうかは分かりませんが、今から数えれば8月から9月まで地震が来る可能性があることになります。地震との戦いはまだまだ続きそうです。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

貞観地震 [地球物理学]

どうも余震の動きが気になってなりません。余震が有るということは地下のマグマの動きがまだ有るということです。実際キラウエア火山の火口のマグマは、僅かながら上昇しています。噴火こそ有りませんが、これは危ない状況です。何故ならこの上昇と今連動しているのが、東日本の太平洋側だけなのです。

そこで、この間の巨大地震をもう一度検証してみました。地震が来る前から前震は有りましたから、すでにマグマはハワイ方向に流れていたとします。これを止めていたのが、コロンビア辺りから来たマグマで、この衝突で噴火した。
しかし、この大噴火でもその溜まった量を全て噴火できない程有ったとすれば、水道管が破裂する様に、途中で一番軟弱な場所で破裂します。それが津波が発生する三陸沖だとすると、今後も想定されます。

また別な角度から考察すれば、キラウエア火山の噴火で山の体積が大部増えました。つまり、マグマの噴火を押さえる圧力が増えたとも取れます。そうなると、日本の軟弱な地盤で海底噴火が起こる可能性があります。何故なら、海底の方が重力が少ないですし、破裂し易いからです。これは、今の地震の震源地を見てもはっきりしています。内陸部の地震もありますが、圧倒的に沿岸部です。

そう考えると東日本の復興計画は、難を極めます。このまま大した災害が無かったとしても、復興が軌道に乗りやっと借財が無くなった頃、また災害に遭う可能性を否定できません。それを最小限にするための計画を練ると、今迄の生活を維持するのには限界があります。とすると、復興には相当な期間を要し、その間に生活を追われる人達が増える事が予想されます。病人も増える事でしょう。またこの災害で死活問題を抱える業者は、被災地ばかりではなく、全国規模です。世界から日本離れが起き、自力では再生できない状態です。
考えると頭が痛くなるので、話題を変える事にしました。

日経の記事の中に、貞観時代の災害の面白い記事を見つけました。
この時代は天変地異の時代だったんですねえ。貞観3年に隕石が落下し、16年間の間に、火山噴火だけでも4つの山が噴火し、地震もあっちこっちであり、11年に貞観地震で津波が発生しています。ここで面白いのが16年に鳥海山が噴火している事です。山脈による構造体の中で、鳥海山は触れました。どのくらいの噴火だったのかはこの記事では分かりませんが、記録に残っているのであれば、相当な噴火だったのでしょう。
これが事実だとすると、貞観地震は、太平洋プレートが北米プレートに沈み込むことによる逆断型の地震で津波が発生したことを意味しています。何故ならマグマは真直ぐ西側の鳥海山に向かっており、それで噴火したとすると説明が付くからです。
地震が有ってから2年後噴火していますが、じゃあ今回も2年後また噴火するのかと言うと、これを機に鳥海山は死火山扱いで、大した噴火の記録はありません。
明治三陸沖地震の時も噴火はありませんでした。
また隕石が落ちて来たのは、地球の電磁気の減少による重力の増加による落下であり、噴火も同じことが言えます。
これで言えることは、ポールシフトによるマグマの逆流が始まっていると、どうしても言わざるを得ません。解決策はないのですが、生き延びる方法はあります。原始生活にも耐えうる対応を準備することです。可能でしょうか?
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

柏崎刈羽原発 [地球物理学]

新潟県沖で発生する地震で、津波15mを想定した防潮堤を造る計画があるのを知りました。果たしてこれは意味があるのでしょうか。1964年6月に発生した新潟県粟島南方置き40kmを震源とする規模M7.5の新潟地震では、最大の津波は6m位なはずです。また最大の津波は第三波であり数時間後とされています。前に書いた津波と自転の関係を当て嵌めれば、津波は西側に移動する様に見えますから、最初に当たるのが佐渡になります。新潟市自体は最初そうでもなかったと思いますが佐渡に当たった波は反射波となり新潟からの反射波と共鳴すれば威力が増します。
ここで面白いのは、遠く離れた鳥取県隠岐島でも被害があったというところです。この島は、方角では西側です。つまり私の仮定はまだ外れていません。

私の地域は、距離的には隠岐より1/7くらいで大部近いのですが、北東ということもあり津波は来ましたが津波で魚が浮いて来た事もあり、漁師が投網で魚をつかみに行った事を覚えています。津波の被害より魚を捕る事の方が肝心なほど津波は来ませんでした。

そう考えると柏崎刈羽原発で津波15mを想定するのであれば、M9.5位の地震を想定しなければならず、そもそもそれに耐えられるような岩盤の上に建物が建てられているのでしょうか?2007年7月の中越沖地震ではM6.8で火災が発生したのに、M9.5が本当にきたら津波の心配より建物の心配の方が先なのではないでしょうか。

ここは地震予知が欠かせません。一ヶ月前に予知しないと安全停止できません。
しかし、ここの予知は比較的楽です。チリ地震と連動しているとすれば4年以内、チリ地震の最後は、2010年2月ですから、3年以内、スマトラ島で起きる地震や噴火を考慮すれば、起きてから3年以内です。今回の東北関東巨大地震で地盤がかなり弱っている事を考慮すれば、2年以内に設定しても可笑しくはありません。
そもそも過去にそんな津波が来た前歴が無いのに、臆病すぎます。役人的発想です。そんなに怖いのであれば、今から止めた方が良いのではないですか。私なら停止命令を出します(もちろんそんな権限はありませんが)。
想定しなければならない処を想定外と言い、想定しなくても良いところに想定外の防潮堤を造ろうとする、そんな事をやっていれば、本当に日本は潰れます。
節穴の人間のやる事です。

話は変わるのですが、書き損ねた災害に山崩れが有りました。昨日ニュ−スで見てたのですが、やはり前兆が有るみたいです。被災寸前の住人の話では、最初に地鳴りが聞こえ、次にカキーンと割れるような音がコダマする様に聞こえ、突き上げられるような揺れを感じた、と言うものでした。
私の考えでは、最初の地鳴りは地下深い地盤の崩落で空洞ができ、それによる堅い岩盤に亀裂が入り(カキーン音)、家ごと沈下(人間の体は一瞬浮く)。長期にわたる余震で瓦礫層が緩み雨も災いして山崩れとなったとすると、説明がつきます。
そもそも茨城、福島は高速道路もそうですが、所っ中崖崩れ山崩れは発生しています。特に山を切り開いて多額の予算を掛け造った道路などはそうです。
これではいくら札を刷っても足りません。もう少し地質の研究をやってからでも遅くなかったのです。
では電気の供給源はどれにすれば良かったのかですが、地熱発電、昔ながらの水力発電(水車)、風力発電が有るそうです。山形、秋田の風力発電は、ほとんど完了しており御蔭もあるようです。また両県では地熱の量もかなり有るそうです。そう考えれば、関東圏は、間違った選択をしてしまったとしか思えません。

福島第一原発事故で、家も仕事も失った7万2000人の人達はと考えれば、空恐ろしくて目をそらしたくなります。人として同じスタートには立てないのです。相撲で言えば八百長にあった様なものであり、否が応でも悲劇の主人公です。
打開策は有るのかと言えば、私には一つあります。それは衣食住にお金を使わない制度を作る事です。今貿易はストップ状態であり、多くの外国人も渡航を控えています。そうなれば、残る日本人だけでどう助け合うかしか有りません。
それが分からず、今まで通り日本の経営をやっていたのでは、生き残れるのは知れています。実はもう構想はできているのですが、もう少し政府の動向を見極めないと何ともできません。その事は又の機会に!
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

関東地震予測 [地球物理学]

今日の地震で、こんなのがありました。

平成23年04月20日08時11分 気象庁発表
20日08時07分頃地震がありました。
震源地は房総半島南方沖 ( 北緯34.1度、東経140.2度)で震源の
深さは約100km、地震の規模(マグニチュード)は5.0と推定されます。

これは最近の地震にしては珍しい地震です。唯一日本近海のフィリピン海プレートで起こった地震です。各地の震度は大した事が無くても、深さが100kmと深く、何に誘発されて起こった地殻変動か分かりません。
何処かで火山噴火があったのかと調べても無さそうです。今でも火山活動が見られるのは、キラウエア火山だけです。
かつて関東大震災があった1923年の事象を調べると、大正12年(1923年)5 - 6月、茨城県東方で200-300回の群発地震(有感地震は水戸73回、銚子64回、東京17回)
というのが目に付きます。
年代別では1896年に明治三陸沖地震が同程度の規模で起きていますから、起きるとすれば27年位立ってから起きると言えない事も無いのですが、当時の地震では福島、茨城、千葉の被害の報告が無いところを見ると、一気に、関東地震に結びつくとも言えなくありません。
またネットで関東大震災前兆で調べると、半年前から前兆現象があったみたいです。伊豆大島の三原山大噴火、こうなると要注意です。ただ今回は同じ条件は当てはまりません。何せプレートはだいぶ移動していますし、今迄震源地にならなかった所の歪みは溜まっていると想定しなければなりません。
地震予知研究会では、関東地震の地震のサイクルを200年としていますが、ここ一、二年の地球の活動を見ると、そうとばかりは言ってられない状況です。

また今の知識を持ってすれば、1923年の地震を予知するのは簡単だったかも知れません。ただその当時ラジオも無ければ、テレビもありません。情報化社会でない中、一人の地震研究者の情報など誰も気にしなかったと想像できます。

今回の関東地震を予測するのは、ちょっと難があります。今日の地震が北米プレートから誘発された地震だと仮定した場合、ここのマグマが北米プレート直下のマグマに取り込まれたとすると、一つの流れとしてのトンネルを造った事になり、これも通常のマグマの流れでは無く、逆流です。だとすると三原山は噴火しません。ここでもやはり見逃しはならないのが、キラウエア火山の活動です。収まりそうにして何故か収まりません。今日も観測しているのですが、微妙に吹き出しています。

それで、3.11、4.7日の月と太陽の位置が同じになるのはゴールデンウイーク辺りです。
ここは閑古鳥が鳴く観光地の人には申し訳ないのですが、結構な余震が予測されます。でも考えようによっては、かえって安全な観光地もあるのかも知れません。

ただ言える事は、何処かで火山噴火が無い限り、大地震や大津波は来ないということです。そう考えれば、少しは安心できるし、余震で驚く事が少なくなるかと思います。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

津波と地球の自転 [地球物理学]

スマトラ島沖地震(スマトラとうおきじしん)は、2004年12月26日、インドネシア西部時間午前7時58分50秒(日本時間午前9時58分、UTC午前0時58分)にインドネシア西部、スマトラ島北西沖のインド洋で発生したマグニチュード9.1の地震である。死傷者数、死者人22万人、負傷者13万人。
インドの研究者は、インドの東海岸に位置する7 - 12世紀の考古学遺跡から発見された津波堆積物が900年頃に大津波があったことを示していて、2004年と同規模の超巨大地震は周期性があると推測している。同調査によれば、インド東岸に被害をもたらしたインド洋からの大津波は、過去2000年間で900年頃と2004年のものが判明している。

2010年チリ地震はチリ中部沿岸で2010年2月27日3時34分14秒(現地夏時間; 6時34分14秒 UTC)に発生した地震。地震の規模は、USGS(米国地質調査所)によれば、モーメント・マグニチュード(Mw)で8.8だった。1900年以降、チリでは1960年5月のチリ地震に次ぐ規模、世界でも発生当時では5番目の規模の地震となった。死傷者数死者802人、津波最大30m超?

1960年チリ地震(1960ねんチリじしん、西:Gran terremoto de Valdivia)とは1960年にチリを震源として発生した地震である。地震後、日本を含めた環太平洋全域に津波が襲来し、大きな被害をもたらした。
地震は5月22日15時11分14秒(現地時間)に中部の都市バルディビア近海で発生、表面波Ms8.5、Mw9.5と有史以来観測された中で最大規模の巨大地震である。
本震発生から15分後に約18mの津波がチリ沿岸部を襲い、約15時間後にはハワイ諸島を襲った。ハワイ島のヒロ湾では10.5mの津波を観測し、61名が死亡した
日本では地震による津波の被害が大きかった。地震発生から約22時間半後の5月24日未明に最大で6mの津波が三陸海岸沿岸を中心に襲来し、142名が死亡した。
津波による被害が大きかった岩手県大船渡市では53名、宮城県志津川町(現南三陸町)では41名、北海道浜中町霧多布では11名が死亡。死傷者数2231~6000人

これは津波を伴う地震の三つの例で、wikipediaから抜粋しました。これで分かるのは、2004年のスマトラ島沖地震では、津波による沢山の死者を出したのに対し、チリでは、地震の規模にしては、そんなに死者は出ていません。つまり、チリ人は津波を最初から想定した居住間造りをしていたといえます。
もちろん、日本でも津波を想定した防波堤は造っていましたが、想定を超えてしまいました。

ここで不思議に思うのは、チリで発生した津波が何故日本に届くのかです。
しかも、主に三陸海岸だけ被害を受けています。満潮を考慮しても波は高すぎます。大陸の反射波を考慮して、波長が合成されたとしても、発生場所は地球の裏側であり、22時間も勢力を保つものかどうか疑問符が付きます。
今回の東日本大震災の津波は、被害は日本の太平洋側だけであり、チリでの被害の報告は聞きません。アメリカの太平洋岸での被害が若干あったようですが、家が流されるような話は聞きません。
そこで津波と地球の自転との関連を考えてみました。あくまで憶測ですが、これは地球の自転方向が作用しているとすると上手く説明がつきます。
つまり、震源地で発生した波は震動として最大です。波は海水を媒体とした震動なので、空気の振動より大部遅れますが、この波動は地球の自転とは無関係な波動で、発生源が東側であれば地球の自転はそれを追いかけて行く方向です。
スマトラ島沖地震でも同じ事が言えます。西側にあるスリランカ、インドでも、また遠くのソマリアでも津波の被害がありましたが、東側にあるマレーシアは比較的津波の被害はありませんでした。北海道南西沖地震も、西側にあるロシアで死亡者が出ているのに対し、東側にある北海道内は津波の被害がありませんでした。

今回の津波で言える事は、太平洋側で津波が発生した場合、津波の高さは30mを想定しなければならないということです。構造的には映画に出て来るような鉄壁の要塞でなければならないということです。
今の日本にそんな余力があるでしょうか。
そこ迄して人間が生きる価値があるのでしょうか。
無い物ねだりは子供にしか許せません。

町の復興は果たさなければなりませんが、また被害を受けるような構想では本当に日本は潰れます。立ち止まりましょう。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

山脈による構造体 [地球物理学]

アトラスの日本大地図帳を見ていたら、面白い事に気付きましたので、リリースしました。この地図だと山脈による構造体が良く分かります。東北で一番高い山は福島県の燧ヶ岳で、 標高2356m、2位は山形秋田県境の鳥海山 標高2236m ですが、福島の場合群馬、栃木と峰峰が連なっていますから、除外すると鳥海山となります。富士山と比べれば小さいですが、ぽつんとそびえ立っている姿は何処か富士山と似ています。
富士山は三つのプレートが打(ぶ)つかってそびえ立った山だと前に書いた事がありましたが、では鳥海山はどうなんだろうと不思議でならなかったのですが、分かって来ました。
3月9日、11日、4月7日の地震の震源地を線で結ぶと、大まかに栗駒山があり次に神室山地があり丁岳山地を通り鳥海山があります。その先迄見ると、飛島があります。ここは少しプレートを細かくして考えないといけないようです。
大昔、北米プレート(オホーツクプレート)が、南下をしていた頃と太平洋プレートがオホーツクプレートに沈み込んでできる盛り上がるのと、飛島にある小さいプレートと丁岳山地がぶつかり合えばできます。
また飛島の海域北には、男鹿半島があります。南には粟島、佐渡と北海道や中国地方、九州も含めて考えれば、日本海側にはぽつりぽつりと島が点在します。男鹿半島などは、今回このくらいプレートが動いた事を考えれば、島になっても可笑しくなかったのではと思うのですが、政府の企みで八郎潟を埋め立てられてしまったので、残念分かりません。
太平洋側を見れば、フィリピン海プレートの接合点外周にしかありません。
これは何を意味するでしょうか。
平たく言えば本土の移動がどっちに動いているかを示しています。

前に新潟県は安全な県だと書きましたが、もっと安全な県がありました、山形県です。私が住んでいる所ではありますが、別に吹れ込みで言っているのではありません。
山脈を見ると分かるのです。では鳥海山からスタートしますか。
丁岳山地、神室山地、船形山、蔵王山、吾妻山、飯豊山地、朝日山地、月山と四方山に囲まれています。これは結構皆高い山々です。
構造力学を勉強した人なら分かると思いますが、これは建物で言えばラーメン構造的な頑丈な地盤です。

ところがです、去年でしたか鳥海山で地割れが発生し原油が出て来たというのです。これは地元誌しか載らなかったと思いますが、もう手元に情報源がないので、定かではありません。その当時は余り興味ありませんでしたので、読み流してしまいました。その他に、鶴岡のシメカケ地区で発生した地盤の崩落もありました。今となっては今回の地震の予兆だったと結論付けできますが、当時なら何が原因か誰も見当がつかなかったのも頷けます。

では逆に日本で一番軟弱な地域はと見ると、埋め立て地を別として、茨城県南東部、千葉県北東部、埼玉県南東部、東京都南東部、特に犬吠埼付近は守ってくれる堅い岩盤は何もないようです。

こう見ると日本で開発できる立地条件を満たす場所はそうそう無いんですねえ。
ディズニーランドのように地盤改良すれば良いかも知れませんが、早々宅地ではできる事ではありません。
かといって、何もしないのであれば先に進む事もできません。
何にしろリスクを知っていないと、思わぬ落とし穴です。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。